terre thaemlitz writings
執筆

ベリー・ファッキング英会話
 
- テリコ先生


Texts from the performance series "Very Fucking Eikaiwa," at Uplink Factory (Tokyo) July 2001-July 2002.

 
インフォメーション | コース1(Sexuality and Identity) | コース2(Music Workshop)
 
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何これ?ベリー・ファッキング英会話

『ベリー・ファッキング英会話』とは、具体的な問題を提示しそれらを“極めてシンプルな英会話”を用いて学ぶ事により、文化そのものを深く理解していくというコンセプトに基づいて行われるイベント型ワークショップです。女装の麗人『テリコ先生』 がクラスで取り上げる問題は人種と文化についてであったり、セクシャリティーやジェ ンダーの社会的アイデンティティーであったり、現代社会を生きていく上で簡単に論 破出来兼ねるデリケートな内容ばかり。これら“ベリー・ファッキング”な問題についてクィアであるテリコ先生と共に学んでいく事は(実はこの時点で既に一つのクー ルなパフォーマンスと成り得ているわけですが)この夏あなたの知的欲求を十分に満たす体験になると思い、熱烈にお薦めする次第です。

講師:テリコ先生(a.k.a テーリ・テムリッツ)

NYより川崎に移り住みここ日本を活動の拠点とするテーリ・テムリッツ。アイロニカ ルなダンストラックスを数多くリリースする『Comatonse Recordings』主宰。近作 はMille Plateauxからの『Lovebomb/愛の爆弾』。現在同プロジェクトのビジュアラ イズを制作・準備中。今年のソナー・フェスティバルには『Interstices』のビデオ 作品が出品される等、サウンドのみならず映像やテキストといった複合メディアから成るそれらプロジェクトの数々による、いわば“サウンド・アクティビスト”を標榜するその活動姿勢はオリジナル且つ極めて挑発的。一方で、V.F.英会話から生まれた キャラクター“テリコ”名義によるドイツのテクノレーベルからのヴァイナルのリリースは、ダンス・シーンへの仁義を貫き通す“彼女”のユニークなキャリアを物語るエピソードの一つ。