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インタビュー/テーリ・テムリッツ
 
- Masaharu Kuramochi


In Uplink Factory website, September 22 2006..

 
Terre

 トランスジェンダーを標榜するテーリ・テムリッツは、2001年1月の来日以降、今も日本で暮らし活動を展開している。

 「今、外国人が日本で永住権を取るのには色々な問題がありますよね。勿論、テロがあってからは他の国でも移民に対する視線は厳しくなりましたね。そしてまたその中でも差別があるでしょう?例えば、私はアメリカ系の白人だけど、タイの女性より理解されやすい外国人だったりとか...。移民のコミュニティの間では常に色々な緊張関係があります。でも、私はずっと日本に住みたい。日本がパラダイスという意味ではなくて、私のこれまでの人生経験から日常生活をする上では一番暮らしやすい国だと思っているから」。

 今年リリースされたアルバム『Trans-Sister Radio』では、音とテキストによるトランスジェンダーの旅行の描写を通して、そのアイデンティティとルーツの問題を扱っている。

 「トランスジェンダーのコミュニティの中で自分のルーツとかアイデンティティを突き詰めていくと、考えられたイメージによってそれらが成り立っているという事が解ります。身体とイメージ、または家族や友達との関係にもギャップが生じるし、勿論仕事上でも。トランスジェンダーの概念はルーツではなく、そのままシステムになっていく。今、ここに存在する私の身体が社会でどのように認識されるのか?メどこから来たのかモではなくて、そのイメージからメ何が出来るかモ、そしてどういったコミュニケーションが出来るのかということを考えるのが私にとって大切なんです」。

 性や国籍といったアイデンティティは社会の中で複雑化/多様化を遂げる一方だが、イメージから新しいもの生み出そうというテーリの言葉からは1人の人間としてのポジティブで力強い意志を垣間見れる。そんなテーリの最新のパフォーマンス(テーリ版『ヘドヴィグ・アンド・アングリーインチ』的スタンダップ・コメディ!?)をお見逃しなく。

 
CSP presents『FORESTATION』(LIVE Performance : Terre Thaemlitz)

「明鏡止水」名義での作家活動で知られる松田創が中心となり発足したプロジェクト『CSP』(Creatorユs Social Possibility)主催によるイベント『FORESTATION』の第4弾。 前回のMERZBOWに続き、今回はトランスジェンダー/メディアプロデューサーであるテーリ・テムリッツ氏のロングセットパフォーマンスを予定しています。テーマは「愛」。 詳細は決定次第、随時当ホームページにアップ致します。尚、このイベントの収入の一部は植林ファンドとして寄付されます(1人につき1本)。

日時:10/1(日)開場14:30/開演15:00
料金:¥2,500(1ドリンク付/当日のみ)
★開場の1時間前より会場受付にて整理券の配布開始(先着70名)